霧深き霧降高原を登る
2018年9月23日

「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(日光北部・鬼怒川温泉)」
ルートタイム
赤薙山は表日光連山の東端に位置する山で、その尾根筋は女峰山から霧降高原へと繋がる。
今回は霧降高原から赤薙山まで登り、帰りに丸山を経由して下山するルートを計画した。
朝、6時過ぎに霧降高原の大駐車場に到着すると、既に十数台の車が駐まっており、登山準備に余念のないグループもちらほら。
まだ時間も早いのでのんびりと腹ごしらえをし、駐車場のトイレで用を足して準備を整えたのが6時45分。ガスが濃くて薄暗いがとにかく出発することにする。
レストハウス前の階段が登山口になる。
このガスでは今日は展望は見込めそうにない。
この階段だが、なんと1,455段もあるらしい。初っ端からこの階段登りはなかなか足に堪える。
単調な1,455段の階段をやっとクリヤし、展望台に到着。
ここは雲海の名所で、運が良いと素晴らしい雲海が眺められるらしい。駐車場に早朝から車が多かったのはそのためだろう。
皆さんがっかりでした。
展望台から小丸山山頂まではもうすぐそこだ。展望台で休憩したし、なんということはない山頂なのでここはスルー。
気がつくと風が出て、ときおり青空も垣間見えるように。
この辺りはだいぶ道が荒れている。径に石が敷かれていないため、つるつるの粘土が露出し、非常に滑りやすい。
ふと振り返ると、ほんの短い間だが雲海を眺めることができた。
やはり日が射すと気持ちが良い。日が射したことで初めて紅葉に気がつく。
しばらく見通しの良い熊笹の細尾根を進むと、今度は樹林帯に入り、同時に傾斜がきつくなる。
急な樹林帯をしばらく登っていくと、祠のある山頂に到着だ。
山頂は木立の中でそれほど広くはない。どうにか腰を下ろせる場所を見つけ、ラーメンを作って腹ごしらえ。
やはり展望は望めないようだ。
30分ほどのんびりしたが、景色も見えない上、だんだんとガスが濃く暗くなってきたので下山にかかる。
下り始めると、思った通り雨が降り出した。すぐ止む可能性も考えたがそこそこの降りだったので慌てて合羽を出して着る。が、やはり通り雨だったようだ。10分ほどで雨は止んだ。また降るかもと少しの間合羽を着たまま歩いていたが、あまりにも蒸れるので結局すぐに脱いでしまった。
雨は止んだが、相変わらずの濃いガスで薄暗い。
途中、丸山への分岐あたりからさらにガスが濃くなる。このぐらいになるとこれはこれで風情がある。
ほどなく丸山山頂に到着。
山頂で休んでいると、3人ほどの年配男性のパーティがやってきて、なにやら騒いでいる。どうやら道を探しているようだが、どうも様子がおかしい。声をかけてみると、どうやら現在地がわからないようだ。赤薙山に行くのに丸山分岐を間違えて来てしまったらしい。まあこのガスなので仕方がないが、どうも地図も持っていないらしく、自分の地図を見せて戻るよう説明する。
ほどなく丸山山頂に到着。
丸山からの下りは道が荒れていると聞いていたのだが、それほどのことはなく、比較的急な斜面をしばらく下るとあとは歩きやすい平坦な径となる。
このまま登りに通った階段に合流もできるのだが、せっかくなので階段と並行につけられている登山道を歩き、ほどなく霧降高原駐車場へ下山。
今回はガスが濃くて展望を楽しめなかったが、赤薙山は手軽に登れる山なので、また再チャレンジしたい。また積雪期にもアクセスが良く、登る人も多いようなので、冬に来るのもいいかもしれない。いずれにせよ、ぜひまた来たい山である。