初心者を連れて登るゴルジュ
2019年11月9日
「国土地理院発行の２万５千分の１地形図
（上高地、穂高岳）」
GPSログ ダウンロード
ご自由にダウンロードしてご利用ください。
ルートタイム
自分はいつも職場で山の話ばかりしているウザいおじさんなのだが、今回、珍しく職場の若い人たちが乗り気になり、2人ほど連れて山行をする運びとなった。
どこにいこうかといろいろと考えたが、日帰りで無理なく行ける山で、初心者でも楽しめる山として、ゴルジュを登るアドベンチャーテイストに溢れ、なおかつ難易度もそれほど高くない棒ノ折山がよかろうと考えた。
早朝、自分の車で二人を拾い、現地に向かったが、思いの外高速道路が渋滞し、登山口近くのさわらびの湯に到着したのは9時30頃。
前回は登山口そばの駐車場に駐めたが、今回は尾根ルートでさわらびの湯に下山して、そのまま風呂に入る予定なので、車はここに駐めることにした。
ここからもう少し車道を歩き、ダムを渡って登山口までは20分ほどだ。
身支度をしていざ歩き出そうとすると、ダムへ向かう道が工事中とのことで通行止めになっているではないか。
これではゴルジュのルートに行くことができない。尾根ルートからは登れるだろうが、それではこの山の楽しみがない。
どうしようかと悩んでいると、通りかかった地元の人が、「今日は工事やっていないから大丈夫だよ」と教えてくれたので、ホッとして歩き始める。
名栗湖にかかる有間ダムを渡る。越流した水がトンネルを通って放水される珍しい形の洪水吐を眺めながらのんびりと歩く。
登山口に到着。靴紐を締め直して、いざ登山開始。
ほぼ登山は初体験という二人。なかなか足元がおぼつかない。
少し登ると早速径が川になり始める。登山靴ではない二人は靴を濡らさないよう必死だ。
このあたりからゴルジュの核心部に入っていく。
こんな場所も。
誰が架けたか知らないが、折れないかヒヤヒヤしながら渡る。
径はいよいよ深山幽谷の様相を呈してくる。
次の足はどっち？ でも表情は楽しそう。
ゴルジュの谷底を歩くのはここまで。この急登を登って谷から抜け出す。
谷を抜け出し、少し行くと林道を横切る。前回、登山道崩壊で通行止めになっていた場所だ。
どうやら復旧したのか今回は問題なく行けそうだ。
崩壊した箇所を高巻きする形で径が付け替えられていた。
ここから岩茸石までのほんの数百ｍの区間は、この山の登山道では希少なのんびり歩ける平坦な道だ。
さて、岩茸石を過ぎると急登が始まる。
この道は丸太が乱雑に並べられたような階段となっており、なかなか足に来る上りだ。
ゴンジリ峠で少し休憩し、そこから最後の登りにかかる。
二人ともさすがに若いだけのことはあり、この急登でも平気な顔をしてついてくる。
こちらも初心者連れなので少々ローペースで登っていたとはいえ、大したものである。
登頂成功！ 最高の笑顔だね。
秋晴れの最高の天気の中、山頂でのんびりと昼食をとる。
あまりにも気分が良くて気がついたら山頂に1時間半も長居してしまっていた。
時刻はそろそろ14時。これ以上のんびりしていると明るいうちに下山できなくなりそうだ。
荷物をまとめ、下山開始。
30分弱で岩茸石へ。
前回は登山口に車を駐めたため、ピストンルートを辿ったが、今回はさわらびの湯に車を駐めたので、下山は尾根ルートで直接さわらびの湯に下山する。
なのでここで登ってきた道を外れ、岩茸石の横をすり抜けて尾根ルートへ。
この下山路もなかなかの急斜面が続く。
登りは平気な顔をしていた二人だったが、流石にこの下りには膝が笑い出したようだ。
それでもどうやら16時過ぎにさわらびの湯に無事下山。
紅葉シーズンで大混雑の温泉に浸かり、今回の山行も終了となった。
