2017年9月9日

「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(大谷、文挟)」
ルートタイム
古賀志山は栃木県宇都宮市郊外、日光の入口に位置する低山だが、急峻な岩場のある面白い山だ。
家から車で一時間程で行けるところにこんな楽しい山があったとは迂闊だった。これはぜひ行かなければ、と早速出かけることにした。
古賀志山一帯は宇都宮市の森林公園となっており、駐車場はかなりの台数が駐められる。写真の道路脇の駐車スペース以外にも広い駐車場があり、イベント等にぶつからなければ駐車場の心配はなさそうだ。
駐車場から赤川ダムの側を抜けて登山口に向かう。ダム湖の向こうには古賀志山の雄姿が。
最初に登山口の側にある天狗烏屋という小さな山に登ろうと考えていたのだが、登山口が見つからず、諦めて引き返し、古賀志山の登山口へ。
沢の上に廃墟のような鉄骨が橋がわりにかかっている。ここが登山口のようだ。
ちなみに後で分かったのだが、天狗烏屋は反対側から登れるらしい。
登り始めてほどなく分岐が現れる。どちらから行っても山頂に行けるようだが、東陵とか見晴とか予定のルートの名前があるのでとりあえず左に行ってみる。
がどうもこちらは地図に載っている道ではなく、下調べもしていないため、諦めて引き返し、正規の道を行くことにした。
山頂手前で少し道を外れて見晴に寄り道。
ここは名前の通り、崖の上の見晴らしの良い場所だ。ベンチ等も設置してあり、10人近くのパーティが食事をしていた。
どうやらさっき行きかけた道はこの下の崖をよじ登ってくるルートに繋がっているようだ。次回はこちらに挑戦したいものである。
見晴からは数分で古賀志山山頂に到着。
あまり展望はないが、そこそこ平らで広く、休憩には良い場所だ。自分もここでラーメンを作って腹ごしらえをする。
さて、ここから来た道を下山すれば散歩程度の山歩きでしかないが、古賀志山から赤岩山への稜線が岩場歩きの楽しいルートだ。
古賀志山山頂から少し歩くと早速現れる岩場。しかし御嶽山までは梯子がかかっていたり、岩の脇にエスケープルートが用意されていたりするので、それほど岩場に慣れていない人でも問題なく行けるだろう。
15分ほどで御嶽山に到着。
御嶽山を過ぎるとほとんど人を見かけなくなった。
この先に行くと岩場が増えるばかりでなくルートも長くなるため、行く人は少ないようだ。
少し行くと早速面白そうな岩の登場である。
鎖はかかっているがなかなか手応えのある岩登りだ。
赤岩山が見えてきた。結構近くに見えるがまだまだ難所が続く。
赤い屋根のように見えるのはパラグライダーの飛立場である。そのすぐ先が山頂だ。
急降下の鎖場。
降っている途中に見上げる。
全体を眺める。なかなか長い降下である。
パラグライダーの飛立場にベンチがあったので少し休憩。
そこから1分もかからずに赤石山山頂。
さてここから下山にかかるが、下山は山頂を通り過ぎ、少し行ってから左に降りていく。
この下山は径の分かりにくいところがいくつかあるため、注意が必要だ。
そしてこの下山の径にも難所がいくつか出てくる。
その最大の難所がこの岩渡りだ。
写真では分かりづらいが、この岩を向こうからこちらへと渡らなければならない。下はかなり切り立っており、なかなか恐怖感がある。
さらに初めての場合、先が見えないため、本当にこの岩を渡って良いのかかなり迷うが、他に径はなく、恐々と渡ると、その先に径が現れる。
次の難所はかなり長い急降下。
岩ではなく地面が土であり、足場が悪い急斜面を設置された細いトラロープに頼って降るのだが、これがけっこうキツい。
赤岩山山頂から45分ほどで登山口に下山。ここからは長い車道歩きだ。
頭上には赤岩山が。こうしてみるとかなりの急勾配であることがわかる。
暑い車道を1時間30ほど歩き、赤川ダムの反対側に戻ってくる。やはり車道歩きは疲れる。
ダムの橋を渡り、駐車場へ到着。
古賀志山は他にもいろいろとルートがあるようなので、ぜひまた遊びに来たい山である。