山径独歩(やまみちひとりあるき)
最強のパワースポットを散策
2018年6月2日


「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(町屋)」

ルートタイム

1  御岩神社前バス停       09:30
2  御岩山山頂   10:15  〜  10:20
3  高鈴山山頂   10:40  〜  11:10
4  助川山山頂   13:05  〜  13:15
5  日立駅   14:25     
 茨城県は日立市にある御岩山は日本有数のパワースポットとも言われる御岩神社を祀る山である。なんと山全体で188柱もの神様が祀られているそうで、一説によると宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙から地球を見たときに、光の柱が立ち上がっているのが見え、位置を調べてみると御岩神社の場所だったという話がある。

 今回は、日立駅前に車を駐め、バスで御岩神社まで行って、御岩山から稜線伝いに日立駅まで戻ってくるルートを計画した。

 始発のバスに合わせて車で日立駅へ。事前に調べておいた駅近のコインパーキングに車を駐め、始発の7時18分のバスに乗ろうとバス停で待つが、時刻を過ぎてもバスが来ない。バス停の時刻表を確認すると、7時18分は平日のみの始発であり、休日の始発は8時40分であることが判明。
 たっぷり1時間以上の待ち時間ができてしまったのでのんびり朝飯でもと思ったが、近くの店はどこも開いていない。仕方なく駅前の喫煙所で時間を潰し、やっとバスに乗る。
 バスはおよそ30分で「御岩神社前」停留所に到着。ここから参道に入っていく。
御岩山
御岩山
 日本有数のパワースポットと聞いていたため、やや緊張して山道に入っていくが、天気のせいもあり、なんとも清々しい空気。
 やはり聖域なんだと思わせる雰囲気だ。
 楼門の手前にそびえる御神木「三本杉」。
 幹周囲9m、高さ50m、推定樹齢600年という堂々たる御神木は、幹が地上3mより3本に分かれている。
 これは1本の木が分かれたのか、3本の木が癒着したのかよく分かっていないらしい。
御岩山
御岩山
 いざ楼門をくぐって境内へ。
 御岩神社をお参りし、さらに奥へと進む。木洩れ陽が美しい径だ。
 基本的は歩きやすい径だが、時折急な坂もある。一般の観光客はともかく、我々山ヤにはどうということはない径だ。
御岩山
 20分ほども歩いただろうか。御岩神社の奥宮である「かびれ神宮」に到着。
御岩山
御岩山
 径が崩れているのか、山頂への径が通行止めになっていたため、迂回路を進む。
 稜線に出て、少し登山らしい径を行くと、もう山頂は近い。
御岩山
御岩山
 それほど広くない山頂には大勢の人がいた。
 標高は低いが、それでもそこそこの展望は楽しめる。
御岩山
御岩山
 山頂の奥の岩の隙間から裏に抜けると、よく整備された径が続いている。そこを20分ほど行くと、高鈴山のレーダー雨量観測塔が現れる。
御岩山
御岩山
 観測塔の前を鋭角に折れて少し戻ると山頂は目の前だ。
 御岩山の聖域内では飲食が禁止されているので行動食も控えていたのだが、ここまで来れば大丈夫だろう。この山頂はベンチもあり、開放感もあって休憩には最適なので、時間は早いがここでラーメンを作って食事休憩にする。
 食事をしているとエンジン音がして、バイクの観光客がやって来た。そう、ここまでは林道が通っているのだ。
御岩山
 さて、ここから稜線伝いに日立駅へと向かうのだが、とりあえず、林道を降っていく。
 やはり山頂に施設があるためか、林道は整備され、歩きやすい。
 林道は最初は稜線を下るが、途中から稜線を外れて谷筋に降りる。
 そこから先は登山道に分岐するのだが、自分はその分岐を見落とし、ひたすら林道を降ってしまった。
 気づいた時は時すでに遅し、とても戻って登り返す気力はない。
 だが地図を調べると、どうやらこの先に、稜線に上がれる登山道がありそうだ。
 行ってみると廃道に近いが確かに径だ。かなり急だがそこを登り、稜線へと戻ることができた。
御岩山
御岩山
 ほどなく、助川山山頂に到着。いきなり目の前に現れる街並みと海の展望は嬉しい驚きだ。
 胸のすくような景色を楽しみながらしばし休憩した後、そろそろ下山にかかることにする。
 ここからしばらく下ると日立の街に入り、街の中を歩いて1時間ちょっとで日立駅に到着。

 実を言うと今回は登山靴を新調したため、靴の慣らし登山としてこのルートを選んだのだが、結果としては距離は長いが歩きやすい径が殆どで、ちょうどいいルートであった。御岩神社からもパワーをもらい、心地よい疲れと共に帰路に着いたのである。
山径独歩(やまみちひとりあるき)