山径独歩(やまみちひとりあるき)
2016年5月21日


「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(古峰原)」

ルートタイム

1  加蘇山神社       07:55
2  中の宮跡   08:45  〜  09:00
3  石裂山山頂   10:15  〜  10:55
4  月山山頂   11:10     
5  竜ヶ滝休憩舎   11:45  〜  11:55
6  加蘇山神社   12:05     
 もう10年以上前になるが、当時小学生だった子供たちを連れて家族で登ったことがある。
 梯子や鎖場が多く面白い山だったし、近場でもあるので、久しぶりに出かけてみることにした。

 宇都宮市街を通り抜け、山へ向かって田舎道を進む。どんどん道が狭くなってくると加蘇山神社の社務所が現れる。
 ここに駐車することもできるが、さらに細い道を奥に進むと加蘇山神社の社殿があり、その前の道端に10台ほどが駐められる。
 既に数台駐まっている車の脇に駐車し、身支度をしていざ出発だ。
石裂山
石裂山
 石段を登り、神社に参拝して行く。神社の脇から登山道に戻れるので安心だ。
 途中にはこんな看板が・・・。
石裂山
石裂山
 50分ほど登ると中の宮跡の休憩所だ。ここまでは特に難所はなかったが、いよいよここから難所が始まる。
 中の宮跡からいきなり始まる鎖場。
 長さはあるが、それほど難しくはない。岩場に慣れた人なら鎖を使う必要はないだろう。
石裂山
石裂山
 少し登って行くと、奥の宮への梯子が現れる。ここはピストンになるので、先を急ぐなら通り過ぎても良いのだが、せっかくなのでお参りして行くことにする。
 梯子を登って行くと、岩屋に安置された奥の宮にたどり着く。
 岩屋の中は涼しく、休憩にはもってこいだ。
石裂山
石裂山
 岩屋の奥の祠。
 だんだん道は急になり、崖に近い傾斜を木の根を足がかりに登って行く。
石裂山
石裂山
 急斜面を登りきるといきなり稜線に飛び出す。
 稜線はこれまでとは打って変わって気持ちの良い径だ。
 稜線に出て少し歩くと、最初の小ピーク「東剣ノ峰」に出る。特に展望もなく、そのまま通過。
石裂山
石裂山
 ここから長い梯子を下る。梯子はしっかりしているので心配はないが、途中、梯子の乗り移りがあり、慣れていない人は少し怖いかもしれない。
石裂山
石裂山
 下った分をまた登り返し、西剣ノ峰へ。ここからは石裂山が目の前に見えるのだが、ということはまたあれを登り返すわけだ。
 やっぱり・・・。
石裂山
石裂山
 再び谷底に降り、石裂山山頂への最後の急登だ。
 登りは急だが、それほど距離はなく、ほどなく山頂へ。
 山頂はそれほど広くなく、数人でいっぱいだ。誰もいなかったので、ラーメンを作って大休止。
石裂山
石裂山
 山頂はあまり展望はないが、おそらく日光の方角が見えるよう木を伐採したのだろう。一方向だけ窓のように展望がひらけ、日光の山々を眺められる。
 40分ほどのんびりしていると、2人ほど登山者が登ってきた。山頂が狭いので、それを潮時に腰を上げる。
 稜線に戻り、さらに痩せ尾根を進む。
石裂山
 痩せ尾根を15分ほど歩くと、月山山頂だ。マイナーな山頂だが、実は標高は石裂山よりもわずかに高い。
 山頂は多少の広さがあり、休憩するにはこちらの方がよさそうだ。
 山頂の祠は放置されているらしく、崩壊しかけている。
石裂山
石裂山
 月山からさらにしばらく稜線を歩くが、途中から急降下が始まる。といっても、多少は鎖場や梯子はあるが、九十九折りの径で楽に歩けるところがほとんどだ。
 径は途中から沢筋に降り、登りの径と合流したところが竜ヶ滝休憩所だ。四阿の中は涼しくて心地よい。
 後は登ってきた径を逆に辿るだけだ。径は良く、のんびりと余韻を楽しみつつ降る。
 そろそろ昼になろうというのに、登ってくるパーティと何組もすれ違う。ずいぶんのんびりだが、行程が短いので心配はないだろう。

 竜ヶ滝休憩所から10分ほどで下山。全行程4時間。山頂でのんびりした時間を考えると3時間〜3時間半ほどの行程か。
 前回は小学生の子供を二人連れていたためか、もっと時間がかかった気がする。岩場にしてもそれほどではなく、むしろ梯子等の整備が多すぎる気がした。
 せっかく岩場の山をうたうのなら、もう少し岩場を楽しみたいものだ。
山径独歩(やまみちひとりあるき)