電車で手軽にアクセスできるちょっとマニアックなハイキングコース
2018年11月23日

「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(武蔵御岳)」
ルートタイム
高水山山とは奥多摩山系の入口に位置する高水山、岩茸石山、惣岳山の三山を指し、駅前からスタートしてぐるりと回って駅前に戻ってこれるアクセスの良さから、手軽なハイキングコースとして密かに人気がある。
先日、棒ノ折山から雨沢山まで足を伸ばしたが、雨沢山から岩茸石山はもうすぐそこで、いっそのことその足で高水三山を制覇してしまおうかとも思ったのだが、車を取りに帰ることを考えると面倒になり、諦めたのだが、改めて今回、高水三山を歩いてみることにした。
この山はやはり車よりも電車のアクセスが良い。
季節も良いせいか、立川駅あたりからは登山者やハイキング客で電車は満員状態である。午前8時30分頃に青梅線の御嶽駅に着くと、乗客の八割方がここで下車。そのほとんどが御岳山方面に向かっていく。
実はどこかで朝食を摂ろうと思っていたのだが、朝が早過ぎて駅中の喫茶店も売店も開いておらず、諦めていた所、駅前で手作りおにぎりの出張販売が出ていたため、それを買って朝食を摂る。
ベンチに腰を下ろしておにぎりを頬張りながらふと上を見上げると、見事な紅葉。今日は期待できそうだ。
駅前から案内に従って街中を歩くと、5分程で慈恩寺というお寺の前に出る。登山口はこのお寺の裏側だ。
登山口から登り始めるとすぐにイチョウの絨毯のお出迎え。
風情を楽しむのも束の間。すぐに急登が始まる。
それほど長くない急登を登り切ると稜線に出、しばらくは歩きやすい径が続く。
それから山頂に近づくに従って径はだんだんと険しくなり、1時間30分ほどで惣岳山山頂に到着だ。
写真を失敗してしまったので見せられず残念だが、惣岳山の山頂には青渭(あおい)神社の立派な社殿がある。素晴らしい彫刻の社殿で、山頂はその境内になっているためか平らに整地され、なかなか広い。
社殿の裏側は岩場になっており、登山道はその岩場を下る。それほど長い距離ではないがしばし楽しめるポイントだ。
岩茸石山への中間地点あたりで現れる展望スポット。方角的に見てあれが高水山だろうか。
影絵のような美しい紅葉に出会う。
惣岳山から30分ちょっとで岩茸石山に到着。
岩茸石山は高水山側からの往復登山者が多いらしく、大勢の人で賑わっていた。中でも高校生らしき団体がチーズフォンデュなどをやっており、そのものすごい匂いに少々閉口する。
それでもこの山頂はなかなか展望が良く、自分も空いていたベンチに腰を下ろして、コーヒーで少々まったり。
左の中央の平らな山頂が先日登った棒ノ折山。右の遠くに見える真ん中あたりが筑波山だ。
30分ほどのんびりして、歩き出す。とすぐに次の目的地の高水山が見えてきた。
岩茸石山から20分ほど平坦な径をのんびり歩き、最後に少し登るともう高水山の山頂だ。
山頂はほとんど展望はないが、山頂を通り過ぎて少し下ると展望もよく、休憩には向いている。
山頂のすぐ下には高水山常福院龍學寺(通称:高水山不動尊)というお寺がある。
お寺で手入れをしているのだろう。このあたりは紅葉が素晴らしい。
山頂から下ってくると、お寺の裏側から入り、山門を通って下山する格好になる。
山門にかかる紅葉もまた美しい。
さてあとは下山するだけだ。
お寺から登山道を30分ほど下ると釣り堀に出る。ここから舗装された道をまた30分ほど歩くと青梅線の軍畑駅に到着だ。
今回は電車なので風呂はどうしようかと思ったのだが、軍畑駅から青梅線に乗って15分ほどのところにの河辺駅の駅前にある「河辺温泉 梅の湯」に行ってみることにした。
駅前なので当然アクセスは良く、立地的にも奥多摩からの登山帰りの客も多いようだ。駅前ビルの中にある割には露天風呂なども広く、なかなか便利で良い風呂を見つけた。