穂高連峰の展望台
2019年10月20〜21日

「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(上高地、穂高岳)」
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ルートタイム
以前から欲しかった登山用の冬靴だが、今年やっと安曇野にある「バックカントリー穂高」のフィッティングの予約が取れて、買いに行くこととなった。ついでに妻も以前そこで購入した夏靴について相談したいこともあったので、一緒にでかけ、どうせ安曇野まで行くのならと、秋の蝶ヶ岳でも登ってこようかという運びとなったのである。
蝶ヶ岳は春に横尾から登ったことはあるのだが、安曇野側から登るのは初めてだ。
今回、同伴する妻は北アルプスデビューなので、あまり無理せず、ゆっくりと登ろうと思う。
初日は午前中は安曇野観光をして、午後にフィッティング。無事に冬靴をゲットし、その日は安曇野で一泊。翌早朝に三俣第二駐車場に移動。
あいにくの小雨模様の中、合羽を着て歩き出す。
1日目
三俣第二駐車場はまだそこそこ空きがあったが、準備している間にもどんどん車が入ってくる。もう少し遅かったら一杯になっていたかもしれない。
15分ほど歩いて三俣第一駐車場へ。思ったとおりこちらは既に満車。
ここには立派なトイレがあるので、ここで用を足して登山口へ向かう。
久々の雨の登山だが、雨の山も雰囲気があり、嫌いではない。
さらに15分ほど歩くと三俣登山口へ。ここで登山届を出し、少し腹ごしらえをしていざスタートだ。
雨に濡れた紅葉も艶が出て美しい。
所々、沢となった径を進む。
気がつくといつしか雨は止み、梢の間からは青空が覗き始めていた。
早速現れる階段。蝶ヶ岳は急な登りのため、このような階段が随所に現れる。
蝶ヶ岳名物「ゴジラみたいな木」に到着。
カッコつけて、発見した探検家よろしくポーズをつけて記念撮影。
まめうち平に到着。ここまでで登山口から2時間40分ほどかかった。まだまだ先は長い。
まめうち平はベンチも多く、休憩には最適だ。
「平」というだけあって、このあたりは平坦な場所である。少しの間景色を楽しみながらのんびと歩ける。
次の休憩ポイント「蝶沢」に到着。どこかの情報ではここは水場であると書かれていたように思ったのだが、現地には特に水場の表示はない。
雨は上がったとはいえ、時折雲がやってきて暗くなる。ただ、こんな幻想的な景色が見られるのもこの天気のおかげだ。
ひたすら続く急な階段に、だんだんうんざりしてくる。
第二ベンチとあるが、ベンチは崩壊。材木は新しそうなのに何故だろう?
おお! 陽の光だ!
ふと横を見るとすぐ下に広がる雲海。
そうか、雲の上に抜け出たんだ。
大滝山の分岐に到着。やっと稜線に出た。山頂までもう少しだ。
それにしても見事な雲海である。
向こうに見えるのは常念岳だ。
あまりに見事な雲海なので、本当の海のように見える。
進行方向に目をやると、見覚えのある尖鋭。あれは槍ヶ岳だ!
さらに行くと、槍・穂高連峰の全貌が目の前に広がる。
これは何度見ても圧巻だ。
蝶ヶ岳山頂に到着。
山頂からの景色をしばし楽しみ、今夜の宿泊場所である蝶ヶ岳ヒュッテにチェックイン。紅葉の時期だけあってそこそこ混んでいるようだかが、無事チェックインを終え、荷物を置いて一息入れる。
時刻は14時30分。まだ時間があるので、蝶槍まで足を伸ばすことにする。蝶槍までは往復約1時間ほどだ。
穂高連峰の眺めを楽しみながらのんびりと歩いて、蝶槍へ。山頂でもうヘロヘロの妻。
夕暮れの穂高連峰もまた美しい。
日が落ちて、だいぶ寒くなってきたので、ヒュッテに戻る。
のんびりと時を過ごしているうちにすぐに夕食。いつもは自炊の自分だが、今回は妻も一緒ということもあり、珍しく夕食だけは頼んでいた。
最近の山小屋の食事は本当に美味しい。たらふく食べて大満足。
食後、また外に出てみたが、あいにく雲が出てきて星はまったく見えなかったので、諦めて早々に寝てしまうことにした。
2日目
朝、暗いうちに起き出して、御来光を望むべく外へ。
曇ってはいるが、高曇りの雲と雲海の隙間がわずかに焼け始めた。
根気よく眺めていると、だんだんと雲が薄れるにつれて朝焼けが広がり、見事な色の空となった。
雲に阻まれて御来光は拝めなかったが、見事な朝焼けを堪能し、早々に下山にかかることにする。
間近に雲海を楽しみながら稜線を歩く。
蝶沢まで下り、ここでコーヒーを入れて朝食タイム。
今回はピストンルートなので、登ってきた径を逆に辿るだけ。
下りは精神的にも余裕があり、紅葉を楽しみながらスムーズに下って、11時頃には車のある三俣第二駐車場に到着。
わが妻の北アルプスデビューも無事完遂となった。