壮大な氷瀑へスノーハイク
2019年2月1日

「国土地理院発行の2万5千分の1地形図
(日光北部)」
ルートタイム
2年前に単独で行った雲竜渓谷の氷瀑があまりにも素晴らしかったので、再び、今回は妻と娘を連れて行くことにした。
早朝に出発し、日光にはまだ暗いうちに到着。東照宮の裏の林道を登り始めるが、なかなか凍結が酷く、スタッドレスを履いていても勾配のきついところは少々タイヤが空転する。それでもなんとか登っていき、前回駐車した広場に到着。
前回よりも時間が早いためか、まだ1台も車が駐まっていなかったので、さらに車を先に進め、登山口へ。登山口の駐車場もまだ数台空いていたが、前の車が駐車するのを斜面で停車して待っていたら、そこからスリップして登れなくなってしまった。
仕方がないのでバックして路肩の広いところにどうにか車を駐める。
準備を終え、歩き出した頃に陽が登り始めた。
最初はひたすらの林道歩きだ。朝焼けを楽しみながらのんびりと歩く。
1時間45分ほどで洞門岩へ。右がショートカットルート、左が林道ルートだ。
前回はショートカットルートを行ったのだが、こちらはどうやら砂防ダム工事をしている模様。それでも行けないことはないらしく、他のパーティも大勢入っていくので、我々も迷わずショートカットルートへ。
半分ほど出来ているダムの間を抜けて進んでいくと、工事のためか前回と大幅に地形が変わっている。
まず川筋が変わっていて、前回登った右側の斜面への取り付きができない。代わりに左側の斜面をトラバースするようにリボンが付けられているのだが、まったくトレースがなく、リボンも不明瞭で、先行していたパーティも前進不能と言って引き返してきた。
今回は妻と娘を連れていることもあり無理はできず、我々も諦めて引き返すこととする。
洞門岩まで戻ってまたひたすら林道を進むこと約1時間で雲竜渓谷の入り口に到着した。
林道から階段を下り、河原へ降りる。そこから沢沿いにつけられたルートを辿って渓谷の中へ。
入っていくと早速様々な形の氷瀑が現れる。最初に目に着いたのはこの見事な襖絵のような氷瀑。
雲竜渓谷の核心部。氷の回廊とでも言うべき場所である。
氷瀑の下や裏側に入ることもできる。ヘルメットは必携だ。
下には折れ崩れた氷柱が積み重なっている。
岩から染み出した水が凍ったのだろうが、非常に透明度の高い美しい氷ができていた。
奥に見えるのはメインの雲竜瀑。スケールは桁違いだ。
さていよいよ雲竜瀑へ。雲竜瀑へは崖に近い急斜面を上り、さらにその崖をトラバースしていく必要がある。
自分と娘が先行して登り始めたが、妻が途中で止まってしまった。どうやら高所恐怖症気味の妻にはこの斜面は難しいようだ。結局妻は下で待っていると言い、二人で雲竜瀑へと向かう。
斜面をトラバースしていくと雲竜瀑の全景が目に飛び込んでくる。
雲竜瀑をバックにはしゃぐ娘。
本当ならここで雲竜瀑を眺めながらのんびり昼食にしたかったのだが、妻が下で待っているので適当なところで下に戻り、氷の回廊を眺めながら昼食にする。
天気が良いと、このぐらいの時間になると氷の表面が溶け始め、陽を受けてキラキラとさらに美しく輝くようになる。
のりびりと景色を堪能し、名残を惜しみながら渓谷を後にする。歩いてきた林道をまた2時間かけて車に戻り、今回の山行も無事終了だ。
雲竜渓谷もダム工事等で刻々と周辺事情が変化しており、いつまで見ることができるのか少々不安だが、この素晴らしい景観をいつもでも残しておいて欲しいと切に願うところである。